今日も舞台へ。

 今日は知り合いの芝居を観に行く。(紀伊国屋ホール)おにぎり各種と五目いなりの差し入れを届けにマチネ公演終了後のロビーへ。でも、ワタシは千秋楽のソワレ(夜の公演)へ。上村一夫の幻の短編集をゲットし開演を待つ。
 久しぶりに芝居を見る。やっぱり舞台って面白いな。
上手い人というのは、素直な媒体なのだと思う。作者の思いをどれだけ正確に観客に伝わるかどうかなのではないだろうか。出演していた知人は驚くほど「いい声」をしていた。声のみの場面があったのね。だが!しかし!舞台に乗るとそのいい声が聞こえない。身体から離れないのである。知人は真面目なんだな、と改めて思った。その役に対して「最後まで責任取りますから!」と頑張っているのがよくわかった。作品と観客の媒体、というよりも精巧なサンプルが造られているようだった。 
 一番絶妙な「バランス」を披露したのは劇場アナウンスだ。今回の公演主催所の主宰である。いい声だなあ。いいセンスだな。(構成、演出もこの人物なのだ)そのセンスをぶち壊している役者もいるわけだ。
ま、芸術もきちんと「自然淘汰」が行われるからね。