本当の「現場の声」

 長崎の小学生殺人事件にて。テレビドラマでカッターでの殺害シーンがあったのでその方法で殺害しようと思った、とかチャットで悪口をかかれたから、とか。
そうか・・・インターネットって本当に普及しているんだね。じゃあ「2ちゃんねる」なんてすごい衝撃的なんだろうね。と中学教師の知り合いに話をしていたら「それはもう、すごいよ。それに学校のシステムなんて遅れているし」とのこと。
 
 遅れているって?
「たとえば君は音楽関係の仕事をしているし、音楽好きだよね。だから著作権を侵害する音楽無料ダウンロードは『許せん!』って言って使わないじゃない。でも、音楽のことや著作権のことや音楽を作っている人のことを全く知らない子達はさ、目の前にそんなシステムがあったら『きゃほー!無料だ!』とそのまま、うはうはダウンロードしていくさ。つまりさ、『きゃほー!無料だ!』と味をしてめた後に「それは著作権というものを侵害していて・・・」と教えても遅いでしょ。味をしめてしまったら余計に。学校の外での情報の流れと学校で教えていることがてんで合っていないんだよね。」


 そうか・・・新聞読んで情報を得ている人たちには判りにくい感覚だろうね。
「そうだよー!今は一番早い情報は新聞でもテレビでもなくインターネットだもの。新聞スピードで情報を得ている人達にはさ、今回の事件も『チャットというのは・・・』『掲示板というのは・・・』って説明からだもの」


 大人も子供も両方ともお互いが言っていること、やっていることがちんぷんかんぷんなんだろうね。
「インターネットの普及は段階や世代を追って理解をしていく、じゃなくてもう〜世界中一斉に「はい、スタート!」だったからね。親達も自分が理解する前に周囲の変化が先行しちゃったしね。」


 ふむ・・・これこそ本当の現場の声だよね。アタシなんか今の子ども達の現状なんて本当に分らないから、「本当に好きなことをみつければ!」なんて甘いことを考えちゃうよ。・・・ま、モスチキン食べて元気だしなよ。
「それより!駅前のスーパーが24時間営業になったから職員室用のお菓子買いに行こうよ。」
 ああ!キットカットのレアチーズケーキは美味しいよ!
「融けるからダメ」
・・・却下かよ・・・