チューベローズ
昔々のことですが、オーストラリアに市の交換留学生で行ったことがありまして。
その時に出逢った香がありまして。ホームスティ先のお母さんがガーデニング(今で言う)のプロでして。
お庭に咲いていた花であります。
それはそれは甘くて素敵な香でした。
名前も姿もすっかり忘れていたのですが、昨年アークヒルズの桜を見に行った時に再会しました。サントーリーホール前の特設会場に出展していたお花屋さんです。珍しいお花が多く、何気なく見ていたのですが「ん!この香は・・・」と香がする方へ引き寄せられていきました。うわー!これだー!と本当に懐かしくもあり、変わらずにうっとりするような甘い香でした。まさか10年以上経って出逢えるとは思いませんでしたし、今まで自分の記憶違いかな・・・としょんぼりしつつ花屋さんの店先でくんくんとしてきたことなどなど。
五感の記憶というのは人間の機能の素晴らしさをあらためて証明していると思います。
さてさて、彼女のお名前は「チューベローズ」です。
これがですね、夕方、夕闇の迫る頃から甘い香を漂わせるそうです。
そういえば、アークヒルズで出会ったのも夕方でした。店じまいをする直前でしたので。
そしてこの春、生協のカタログでなんと彼女の球根を発見し早速注文をしました。
うふふふ。
ちょうど我が家の庭を改造中なのです。今はレモングラスの復活と紫蘇、三つ葉、レモンバーム、ローズマリーの植え替えをするために土壌作りです。
むふふふ。そして来週の金曜日にはついに件の「チューベローズ」がやってくるのです。
ああ!しかし!育て方を調べてショック・・・
開花は8月から9月・・・
それはワタシの関西出張真っ只中では????
ワタシが丸々不在の時にご近所中にあの魅惑的な甘い香が漂うのです・・・
でも、育っておくれ。