5月22日

kotobuki20042005-05-23

 日が経ってしまったが。
知り合いの方があるコンクールで優勝したとのニュースを聞く。久々に大興奮するニュースだった。
 誠実で真摯な歌声と作品への深い解釈と考察があり、出てきただけで共演者の心をも「ぐわっ」と掴むのです。
 何が好きって、やはりその「声」です。そして演技の巧さ。初めてオペラを観る人でも(聴くというのか)きっと「オペラも面白いものなんだな」と感じさせてくれるはずです。たとえその作品が喜劇でなかったとしても、「歌」によって表現された様々な心のひだが届いた時、それがオペラの面白さ醍醐味だと思うのですね。
 奇抜なことをするのではなく、その音楽を本当に丁寧に造り、作品が磨いていく。そんな歌い手さんです。
 
 ワタシが一番初めについた仕事の時に御一緒させて頂きました。その仕事の打ち上げで、なんと同い年であることが判明し「同級生ですね!」と言ってそれ以来仲良くしてもらってきました。
 作品を造っていくうえでポジションは違いますが、この『同級生』ときちんと仕事で競演・共演することがワタシのひそかな目標のひとつです。

 それにしても!嬉しい!本当に嬉しい!
きっと大本命でぶっちぎりの優勝であったことでしょう。
コンクールで優勝するのが偉い、だから素晴らしい歌い手だ、とは言いません。でもあんな大きなコンクールで優勝するということはたくさんの人に聴いてもらえる豊かなチャンスが増えるということだと思うのです。
それが何よりですよ!
 こういう嬉しいこと、そして感動が「成長病」や「意味付け病」や「言い訳病」やちっぽけな「俺様主義」を払拭します。
 自分が何をどう感じるか。結局はそれに尽きるとは思うのだが、嬉しさや感動の「実感」はなんて明るいエネルギーなのでしょうか。
 うふふ。
 これかもこっそり派手に応援していこう。